このレビューはネタバレを含みます
アマプラ「ゴジラ-1.0」予習用。
ゴジラそのものの稼働時間は少ないが、ストーリー性があって良かった。ゴジラの業火を通して炙り出される、危急存亡の危機に立たされた日本人の生々しい姿が描かれていて面白かった。
ただ、危機管理に当たった上層部の緻密な描写に比べて一人の死人どころか怪我人さえも実際には描かれないというのは、不自然というかアンバランスではあるように感じた。(海外のどぎついアクションばかり観て刺激を求め過ぎているのかもしれないが)
それにしても、80〜90年代の「ゴジラ」から30年の時を経て、あの頃の戦闘機スーパーXや超能力少女が姿を消し、まさかクレーン車や在来線爆弾で闘う日が来ようとは。
ほとんど読まれることを想定していない字幕の羅列や聞き取られることを想定していない市川実日子の棒読み早口が何となく庵野作品らしくて佳き。