なお

シン・ゴジラのなおのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラといえば。を盛り込んだ映画。人間ドラマではなく怪獣を倒す痛快活劇な内容です。

■シナリオ
あれはなに?ゴジラ?どうやって倒すの?頑張ってたおす!がキチンと盛り込まれています。

個人的には1954年の第一作の映画が好きなので反戦がテーマであり、ゴジラの怒りとか、悲しみがもう少しある方が好きです。

この映画は観たあと押井守監督の機動警察パトレイバー2 the Movieを観たくなるほど反戦というより、日本の国家体制に対する主張が前面に出てました。スーパーコンピューターの解析後に画面を除きこむ映像が特に連想させたのかも。ゴジラの哀愁で言えばハリウッドの2014年のGODZILLAの最後の方があります。

パニック映画によくある、登場人物のそれぞれの平和な時の人の営みを描く→事が起こる→平和な時と今の差や、大事な人を失った主人公に共感して心を捕まれるといった内容はありません。
対策班のメンバーを紹介するシーンでも一言で終わります。(紹介の仕方はユーモアが効いていて面白かったです)そのため一人一人への共感具合はかなり低いです。

それにより人間ドラマがないため感動などはありませんが怪獣を倒す!という痛快活劇として鑑賞するのであれば楽しいです。

最後、倒した後のシーンが誰も叫ばず、ガッツポーズもなく、静かに安堵するシーンが印象的でした。

■映像
小津安次郎監督の映画のようにセリフ毎に顔を切り取ることが多く、またとても早口なため最初は慣れが必要かも。

ゴジラの第二形態が特撮って感じがします。CGに慣れていると違和感があるかもしれませんが乗り越えて続けて見てほしい。

夜のゴジラのシーンや上陸シーン、戦闘シーンなど迫力があります。日本のCGもここまで…!と最初に観た時は感動しました。

ゴジラは口が少し大きいため頭が横に平べったく私のイメージとは異なりましたが最後はとてもカッコ好いです。
ゴジラの目がジョーズの目のようで感情が見えません。個人的にはCGでもう少し感情が現れるような、こちらが感情移入出来るような目だったら嬉しかったです。怪獣として描くならありですがゴジラなので…!

■音楽
エヴァンゲリオン?と感じるようなところもありますが、テンションが上がるため好きです。
ゴジラといえば!という曲が要所ででます。あの曲がなければ物足りないですよね。
なお

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