このレビューはネタバレを含みます
観たばかりで考えがまとまらないのでとりあえず所感を殴り書きしたものを転記しておく。
官僚では泉里見赤坂以外ほとんど全員早口で途切れなく話す。これは十中八九意図的で最終的にこの三者のやりとりによってヤシオリ作戦が承認される。
のちに政界を握る人物の示唆か。
室内での描写が多いがカットやカメラワークがポンポン変わるためテンポがいいと感じさせる。ここの手腕はさすが。
自衛隊持ち上げ顕著。
面白いんだけどプロパガンダに加担する恐れがありすぎて礼賛に走るのではなく距離をとって俯瞰的に観るべき映画だと感じる。
実際に最もゴジラに近付く(近付かなければいけない)実働隊の人間の心情描写はほとんどない(末端の人間に「国のため」などと言わせたら確実にそこを指摘されると踏んでおそらく意図的にぼかしているのだろう)。
それで結局多くの人間が言葉もなく死んでいく。
怪獣映画ではなくお仕事映画とされるのも納得だが、現代の世相を如実に反映しているかと問われると微妙。しかしかなり見応えがある作品だったことも確か。