ったあぁ

シン・ゴジラのったあぁのレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.6
明石の映画館にて。

今までエヴァンゲリオンを見たことがないので、まったく先入観なく鑑賞。
まぁ都知事選とか内閣改造とかのドロドロを見せられた直後だったので、政府に対しての先入観はバリバリでしたが笑。

幼稚園の頃生まれて初めて劇場で観た映画が『ゴジラ対モスラ』。それ以来毎回父親と一緒に観てたので、かなり思い入れのあるシリーズ。

子供の頃の印象といえば、もしゴジラが僕らの街に現れたらどうしよう…街で暴れまくったらどうしよう…っていう漠然とした恐怖やて、さすがにもう三十路近くになってそんな恐怖心感じひんのやろなぁと思ってたんやけど。
いや、ゴジラ怖すぎるんですけど…あんなんマジで身近に出てきたら絶望におののきながら家族と手繋いで一目散に逃げるわ、恐ろしすぎる。
手も足も出ない、ゴジラの圧倒的強さ。
これぞ日本が誇る怪獣ムービーやなぁとしみじみ。

でも自分の中のゴジラムービーのイメージは、怪獣同士が戦って緑色の血液垂れ流しながらギャースカしたり、ゴジラからの逃亡劇の中に生まれる家族愛やったり、来場サービスでハム太郎のフィギュアもらえたり、って感じやったんやけど、今回はそういうの全くなし。
未確認生物ゴジラに翻弄される、日本政府の混乱、奮闘が主な内容。
手続きがーとか、マニュアルがーとか、決議がーとか、なかなかバッチリくる対応を取ることができない政府機関の惨劇とか、他国の大災害をも外交に使う巨大国家の狡猾さとか、マジマジ見せられる皮肉っぷり。
夢があるっちゃああるし、ないっちゃあない。

まぁそうこう言いながらも純粋にハラハラドキドキ楽しみましたけどね。さすが怪獣大国ニッポン、ハリウッドの制作費の暴力に負けないくらいの心意気がここにあると思います。

ちなみに今回一番気に入ったフレーズは、
無人在来線爆弾
です。
語呂が良すぎ笑。
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