見ながら色んなことを考えた、
けれど私の心に最後に残ったのは、意外にも“希望”だった。
3.11以後の災害列島を生きる私たちには、未来を生きる上で避けては通れない課題がある。
時としてその課題に押し潰されそうになる。絶望してしまいそうになることも。
けれど、人間の作り出したものはやはり人間の手で解決していくのが道理だ。逃げ出すことは許されない。
意外にも私は、この物語から楽観的な答えをもらった気がする。
ところどころで作り手のメカニックなものに対する愛が感じられる。男の子の夢、技術者魂、みたいな。スパコンや働く車、無人運転の列車たちの活躍を見ていると、なんだか涙が出てくる。人の役に立とうと、努力してくれているモノを、如何に使うか、それを間違ってはいけない。
ゴジラとは、一体何なのか。
それは、ただの怪獣ではない。映画史上私たちの心をこれ程惹きつけてきた生命体なのだから、その答えはきっと簡単ではない。
まがまがしきものは常に正邪のどちらをもその内に孕んでいるものだ。
起きてしまった悲劇を嘆いているだけでは前には進めない、
過去に学びそこからより良い未来をつくる芽吹きを見逃さないでいよう。
そして、過ちは繰り返しませんから、この言葉は常に心に持っていたいと思う。