まりか

シン・ゴジラのまりかのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます


ある日、東京湾で一艘の船が見つかる。持ち主は不明で謎が広がる中、アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸ではの緊急会議では主人公で内閣官房副長官である矢口蘭堂が海中に潜む謎の生物が事故を起こしてたのではないかと推測する。すると東京湾から巨大不明動物が出現し、河川に沿って街を破壊しながら進行。専門家の意見で陸には上がれないだろうと、考えていたが第二形態を経て東京都内を移動。被害拡大を防ぐべく、自衛隊による国内での攻撃命令を下すが失敗に終わる。目的や正体不明のゴジラと名付けられ、矢口は対策本部の中で弱点を見つける。そして、ゴジラを倒す策を見つけるが、海外では核を使って倒す策が考えられていた。

コロナウイルスが蔓延するこの時期にたまたま観ましたが、少し今の状況と似ていてゾッとしました。きっと緊急会議もこういう風に行われ、首相はずっと色々な人から承認を急かされているのかなと思うと少し可哀想だと思いました。また最初は巨大生物はいないと考えられたり、東京湾から出現しても陸には上がれないだろうという過信によって被害が広がってしまうシーンを観て、まさに1月の日本と似ていてこれまた恐ろしかった。大丈夫だろうという過信は大変危険であるのがよく分かりました。

豪華なキャストも去ることながら、どう終わるのかとハラハラしながら楽しみました。観終わった後もインターネットで調べると、牧教授についての考察が書かれていて大変興味深かったです。

ゴジラは放射性廃棄物の影響で誕生した新種の生物であると分かった時に、私たち人間が生み出したのかと考えると耳が痛い話だった。今回はなんとかゴジラは血液凝固によって倒されたが、果たしてこれで終わりと言っていいのだろうか。また何事も無かったかのように生活をするのではなく、この出来事をきっかけに少しでも牧教授の思いが報われたら良いと思う。

風刺が大変効いている映画で、面白かったです。
まりか

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