久しぶりにクソ映画を見た。
言葉の重みないわ、無駄なカット多いわ、何を伝えたかったんだろう。
感動させたいシーンには音楽と効果音だけが派手で薄ら寒かった。
それぞれの人物の背景や根拠の描写が乏しすぎて、言葉の重みや壮大な信念を支えられていなかった。
杉原千畝の世界を変えたいという根本的な柱が爪楊枝。
そこを肉づけせずに壮大なこと言わせる監督、脚本はどういうつもりなのか。
あれもこれもと手を出してとっ散らかした状態の作品だった。
戦争の悲惨さを伝えるシーンがあると思えば、カーアクションが入ったり、社交ダンスの美しさを際立たせるカットが入ったり、歴史に残った芸術作品を思わせる構図があったりと、もうめちゃくちゃ。
どこに焦点を当てたいの?
お金だけはずいぶんかかってるのに。
杉原千畝の偉大な功績に本当に敬意をはらっていれば、その人物の感情や想いをしっかり描写しようと思うはずだ。
この映画は彼を金儲けの道具にしようとしているとしか思えなかった。
本当に酷い。