劇中で追われる若者たちが、反対の立場になったら、
結局思想は違えど同じことをするんじゃないかと、今のアメリカを考えて思う。
ベトナム戦争真っ只中に撮って公開したガッツは凄いと思う。
制作時期的にもモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)の古典の部類に入りそうで、しかもデスゲーム・ディストピアものでもあるので観る価値はある。
それにしてもニクソンって嫌われてるんだなぁ…というか嫌われている大統領のイメージが先行して実像がよく分からない。本当にニクソンだけが悪いのかと?
この手のモキュメンタリーにありがちな、撮影班は砂漠で大丈夫なのか?という疑問はあるが、映像自体は迫真のものになっている。
反戦映画という括りなのだろうが、国家と人民の暴力の応酬で、解決策も出口も見えない閉塞感しかない罵声だらけの内容で観てて疲れた。