悪魔の毒々クチビル

ガバリン2 タイムトラぶラーの悪魔の毒々クチビルのレビュー・感想・評価

4.2
"I love you,Grampus."

相続した屋敷に永遠の命を与える秘宝があったけど、ついでに秘宝狙いの奴らに襲われちゃうお話。


「ガバリン」シリーズ2作目です。
前作の脚本を担当したイーサン・ワイリーが今作で監督も兼任。
いきなり本編関係ないんですが、以前1について書いたからなのか「がばりん」って打って変換しようとすると候補の二つ目に原題であるHouseが出てきて地味にびっくりしたんですけど。

主人公ジェシーと友人チャーリーが曾曾爺さんの墓を掘り起こしたら、秘宝の骸骨パワーで死んでなかった本人が甦ってそのまま意気投合して車乗り回したりするくらいでどんどん展開がぶっ飛んで行って超面白いです。
別の時間軸から骸骨を狙う輩と闘う中で、恐竜のいる時代にタイムスリップして翼竜の赤ん坊と犬の顔した芋虫が成り行きで着いてくるんだけど、いくら大昔とは言え犬芋虫なんか地球に存在しなかった筈なのでもしかしたら最近流行りのマルチバース先取り映画なのかもしれない。

その後もたまたま修理に来た電気技師と別世界で異国のお姫様みたいな美女を救って良い感じになったりと、骸骨を取り戻すついでに新たな出逢いイベントが発生して何だか楽しいです。
ジェシー、チャーリー、曾曾爺さん、翼竜、犬芋虫、異国美女と言う謎の面子で行われる晩餐会がシュールで好き。

こんだけ訳分からん内容なのに、ラストのチャーリーと曾曾爺さんの会話で思わずウルっと来てしまうんだから凄いよね。
ラストはどうなるかと思いきや、まさかの終着点でしたがアレが一番幸せなのかもしれませんね。

前作もまぁまぁ訳分からなかったけど、今作の方がキャラが断然良くて好きでした。
ジェシーに片想いしていたのか元カノなのか知りませんが、あの娘が一番可愛かったような。
あとオープニングの"H💀USE"表記がお洒落でした。