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詩人の生涯のkakukoのレビュー・感想・評価

詩人の生涯(1974年製作の映画)
3.5
お母さんが綿になって巻き取られちゃった。
お母さん編まれてジャケツになった。
ジャケツは着るためのものじゃない、売るためのもの。
買い手はつかなかった。
みんな貧しかったから。
文章がなんか素敵だ。
雪が止んだ、寒さの限界が来たのだろうみたいな文章良いな、安部公房さんの原文ままなんだろうか。
労働力だけ搾取して還元しない経営者。
みんな貧しくなっていく。
夢や願望が雪になっている。
それを持って行かれては困る気がするんだけどな、それを売られては困る気がするんだけどなってシャキッとしない感じウケる。
ネズミがお母さんジャケツを噛んで心臓破裂した。
赤いジャケツになる。
寒すぎてみんな凍る。
赤いジャケツが息子の元に。
心臓の炎に酸素を送る言葉を手渡すってかっこいいな。
ジャケツ。
ジャケツ!
みんなジャケツ着て満足そうだ。
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