このレビューはネタバレを含みます
ビュッフェがディオールの肖像画を描いていたとは知らなかった。
にしても、第二次世界大戦後に「女性らしさ」の名のもとに再び女の身体を拘束し始めた先陣はディオールだったのかしら?
そしてその流れに人々が飽きてきた頃に『マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説』で描かれていたような流れということなのかな・・・という理解。
色々発見があり、ファッション業界の華やかさも闇も垣間見ることが出来、楽しめた(ファッションショーの期日のみならず金持ちの顧客のスケジュールにまで振り回されるのには笑った)。
また『マックイーン:モードの反逆児』等、他のファッションドキュメンタリーも鑑賞していたため、マックイーンが如何に上下関係の垣根を作らずにお針子達に接していたのかもより鮮明に理解出来、収穫でした(出自の違いによりこうも人との接し方が違うのかという見本過ぎる)。
というかお針子リーダー2人の「眉間の皺」に、最もディオールのコンセプトを感じた。
ちなみにショー本番では壁に敷き詰めた生花に、服が完全に負けていたように思う
※花の記憶はあるけれども服のデザインの意記憶は一切ない