R

ディオールと私のRのネタバレレビュー・内容・結末

ディオールと私(2014年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

組織のあり方と感性と。
ラフの人間的な一面と。

数百のスケッチから選ばれたデザインに沿って、
布生地が熟練の技でドレスになり、
モデルが纏って人目に触れる。


視覚を重視するが
スケッチをかかずファイル用意する
合理的
視覚的に進める

コンセプトのファイルごとに各自がスケッチ
150-200枚から3-4点ラフが選択
そしてスタッフととことん話し合う
「このストーリーはいいね」
ファッションは対話だ
僕はスタッフに問いかけ、彼らも問いかける

チームには大きな自由が与えられ
各自のアイデアを盛り込むことができる
コレクションに深みが出る

アトリエの人
好きなスケッチを各自が選ぶ
情熱を感じる作品を選べば
いい仕事ができるはずよ

スケッチは1ミリに至るまで精密。

私はスタッフに口出ししない
彼らの手が自由に表現できるように
自由な喜びを大切にしたい
私も自分を解放して
ボタン、ベルト、アクセサリー、ジュエルを選ぶ

ディオール氏の幽霊が宿ってるのよ
まだ彼のために働いてるなんて不思議


毎日アート作品を見る
理屈じゃない それが僕なんだ
アートを見るとリラックスするし
霊感も得られる
↑日本語で現せない感性?

色が多すぎて再現できない
色彩は再現できても深みが出ない

ラフのことはわからないけど
ピーターのことは大好き
仕事がやりやすい
…相性

フロランスより心配性
最初は難しくて面食らった
きっと私が心配性なせいね
つい神経質になる
いい仲間がいてもね
…一人一人性格がある

ラフは既成服のデザイナー
切って剥いで縫えばできあがり
けど細かい手仕事

何種類の色が使われているか調べられない
再現が厳しい

ショーの直前まてあきらめない
再現できなくても癇癪は起こさないが
ギリギリまて諦めない

問題をどう解決するかよ

メゾンのフィッティング
顧客からドレスの再調整を求められ
職長フロランスはNYへ

オートクチュールは収益がないと
コレクション開けずアトリエも維持できない
利益優先

シーズンごとに5000万も注文する顧客がいたら要求を突っぱねられない
桁ちがった

気持ちが通じるには時間がいる
初コレクション
お互い理解し合って円滑に進めないと
とフロランス。

モデルの着てるドレスの裾を
そのままハサミで切って調整など


変更は予想してる
僕らの視点とラフの視点は違うから
彼の求めるデザインはシンプルでクリーン
ラインを減らしてより純化した形になるだろう

楽しいが重圧も
ある意味ではとてもロマンティック
ディオール氏の女らしさのアプローチこそ彼の出発点
僕も同じように解放を感じてる

彼らに気配りしたが
不快な思いをさせたかもしれない

私が幼い頃過ごした家は
淡いピンクと灰色を混ぜた色
私の好きな色で今もクチュールに使う
甘い思い出がよみがえる
私は生涯ずっとこの屋敷と土地の影響を受けてきた

ディオールの自伝
デザイナーであり個人である自分
15ページで読むのをやめた
自分でもなぜだろう
コレクションが終わってから

見習いとして入ってそのまま39年
私は小さい時から言ってたの
もし働くならクリスチャン・ディオールよ
わならないけどそう決めてるの
と答えてた
当時はディオール氏も知らなかった

デザイナーが変わっても
アトリエだけは変わらないディオールの宝
ここにルーツが残ってる
ベテランと言葉を交わして豊かな伝統を維持できる

ここで技術を学び自分の力を発揮できるようになった
私が最初の下絵を描く
ラインを描き込む
ラフが内側か外側を2ミリでも変更すれば
それは彼の解釈でありビジョンよ

more 50's
もっと50年代風にの指示

初めてのクチュール
イエナ通りの豪邸

夏の装いね
人の服から感じる季節の移ろい

僕の好みだ
興奮してきた

テストもせずにプリント地を作ったのは初めて
難しくて業者は冷や汗もの
昼も夜も週末も
作業に明け暮れた

壁一面に花
写実的だ
部屋に入る前から香りがする
50人で48時間、生の花の新鮮
花代だけで巨額

お芝居みたいに役になりきるの
自分で選んだ役を
ファッションで別人になれる
my dior is mine


広告
ピエロのような挨拶回りや
キャットウォークはいやだ 失神する

写真誌
有名人が死ねば表紙になるが
ショーの直後に飛び降りるか笑
That's a story

ショーの数日前まで全パーツは平ら
ボリュームはない
パーツを組み立てると3D

ラ・プレミエ
仕上げた服を販売チームに見せる

ドレス担当だけ残って
カーテンの隙間から
喜びと悲しみが同時にやってくる
愛しい我が子と別れる気分
冒険が終わって一抹の寂しさ

原型だけ残してゼロからやり直し
明日までよ 誰か手伝って

僕の期待値が高いせいで長引いてる
僕を仲間にしてくれてありがとう
シャンパンタイム

コーヒーいる?
カプチーノを
ココアにするわ
コーヒーはダメ?
神経が高ぶる、そうじゃないと朝までに終わらない

階下で招待客が
有名人に向けられるフラッシュ
映画スターへの歓声
緊張してきた
高まる喧騒から離れ、テラスで空を見上げる
測り知れない重圧

私がもう一人の私と勝負する時が来た
温かい目で彼を見守ろう
彼の役割は明快
使命を背負って輝けるモードの最前線に立つ
だからモードは躍動して生き続ける

私は彼の影の中に潜み
至福の時をたっぷり味わおう

湧き上がる衣装のアイデア
仕事こそ私の生きる証

早すぎるモデルが出てからだ
伏目がちにランウェイの最後を歩く
R

R