高橋早苗

ディオールと私の高橋早苗のレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
4.5
ラストには、涙が出るほど
惹き込まれる!


・・・オートクチュールに初挑戦するデザイナー、ラフ・シモンズの抱えるものも興味深いけど、
100名を超えるお針子たちの
仕事っぷりがまた凄まじい。

ミシンは
ヒール履いて踏むものよ♬


お針子たちがあっけらかんと笑う
「いるのよ」「出るのよ」と信じているディオール氏の幽霊^_^

彼女たちの
彼への尊敬の眼差しに
応えるかのような
故・ディオール氏のモノローグは

自伝からの引用なのだろうと
分かっていても、惹きつけられる。


着ることは、突き詰めれば
選ぶこと

つくることも、突き詰めれば
選ぶことの連続で


選び抜くことは
格好つけた言い方をすれば
「魂の仕事」

その“究極の選択”が
最後に作品として結実する。
だからラストに泣けるのよ♪


The Orbの
音のループに乗るショーのラスト
束の間の暗転が良いの。


エンドロールはThe xx
ハヤン・キムの音楽も素敵です
私は、音でも十分にしてやられたわ^_^
高橋早苗

高橋早苗