やっと鑑賞。この作品はやっぱり、終戦70年の去年のうちに見るべきだったかと思いながら。
反戦映画と思っていたら違った。確かに山田洋次らしく随所に反戦メッセージか散りばめられているけど、根本的には「死」をテーマにした作品かと。
これまで僕が見てきた山田洋次作品とはまったく印象が違う。山田洋次も「死」を見つめるようになったかと。
(これからネタバレあり)
最後に気づいた。そうか、黒木和雄の「父と暮せば」とは設定が違うんだと。「母と暮せば」の主語は息子。つまり、死んだ息子が母を迎えに来るっていう話だったんだと。
正直、途中まで飽きていたけど、最後の着地点が面白かった。途中飽きていた理由は…主演のふたりの演技が、上手いんだけどリアルには思えず。
二宮和也は『キネマ旬報』の主演男優賞受賞か。僕のなかでは「あん」の永瀬正敏かなと。主演女優賞の深津絵里には激しく同感。