三次元からきたブロンディ

母と暮せばの三次元からきたブロンディのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
3.3
「母と暮らせば」まぁまぁの作品だったかな。
日本映画の巨匠山田洋二監督の最新作。僕は観たことないけれど、この映画は井上ひさしさんの「父と暮らせば」をモチーフにしているらしい。

長崎原爆で亡くなった息子が幽霊となって母親の元へと現れる話。幽霊を題材にした映画といえば外国でも日本でも様々ある。例といえば「ゴースト/ニューヨークの幻」「天国からきたチャンピオン」など、邦画は最近では「岸辺の旅」があったな。

「岸辺の旅」は「夫婦」の愛がよく描かれていたけれど、この映画では「親子」の愛ではなく、母親を中心に描かれていたような気がする。

この映画は反戦ではあるけれど、前作の「小さいおうち」の方が反戦映画としてよく描かれていた。

音楽は坂本龍一が提供しているのはいいけれど、あんまり代表すべき映画音楽ではなかった気がする。

母親役の吉永小百合さんや息子役の二宮和也さんは悪くなかったが、二宮さんの恋人役である黒木華さんが今回はそんなに目立てはいなかった。「小さいおうち」の女中さんの方が好きだな。