良く戦争ものの映画は見るけれど、長崎を代替とした映画を見るのは初めてだった。
長崎に原爆を落とされる瞬間は知っていたけど、小倉から変更されたこと、雲がかかってどこにも落ちることなく終わる瞬間に雲が開いたなんて、教科書にも載っていなかった。
30年間生きてきたけど、そんな事実があったなんて知らなかった。
悲しい物語だとは理解して見ていたが、こんなに感動する映画はきっと他にはないと思うだろう。
浩二と母親の気持ち、浩二と町子さんの気持ち、母親と町子さんの気持ち、お兄さんの気持ち、長崎の気持ち、、、
たくさんの方々の気持ち、
こんなにも気持ちを見ることがなかった。
いや、出来なかったのであろう。
この映画を見ることができたから、たくさんの方々の気持ちを見ることが、感じることが出来たのだろうと感じた。
戦争は忘れてはいけない。
今の人たちは戦争を忘れていないだろうか。
いや、みんな戦っているからこそ理解しているだろうと思う。
「人生そのものこそは何事にも戦っていかないといけないし、自分に負けてはいけない」
僕は今、そう感じながら生きている。