木下ほうかさんの代表作になりそうなくらいのハマり役(変態)だった。主演の女優さんは横顔が浅田真央に似てる。
主人公は古本屋の奥さんに一目惚れするのだけど、その奥方は隣の蕎麦屋の主人と。。。を目撃してしまう。
江戸川乱歩の初期作品(1924年)の美味しい所(危ない部分)を抽出したストーリーなので原作とはかけ離れてるけれどうまく作ってました。
原作ではまだ明智小五郎が名探偵ではなく素人の頃ですが本作の明智は探偵だけれどあまり事件には関わらない、というかまったく推理はしない外伝的な位置付けで作り直してます。
基本的に白黒で過去の回想シーンをカラーにする手法は面白いのだけど終始暗くて顔がよくわからなくてとても残念。シャーロック・ホームズの"まだらの紐"を彷彿とさせるシーンも好き、古本屋の主人(木下ほうか)と主演女優さんの○○なシーンを覗く顔がヒッチコックの"サイコ"のように怖い。
この作品は雰囲気が"お嬢さん"に似ていると感じて他にも映画化されてないかと調べたらありました。1998年の真田広之版。
真田広之版予告編、"D坂の殺人事件予告"。お嬢さんっぽい!