形見の作品情報・感想・評価

形見1963年製作の映画)

製作国:

上映時間:17分

3.1

『形見』に投稿された感想・評価

大林宣彦監督8ミリ作品。

父の形見である飛行機の模型がファンタジーの力を得て勝手に飛んでいく。
墓の描写も大林監督作品には多いなということに気づく。

少年はひとりでに飛びつづける白色の紙飛行機を追いかけて父の眠る墓地を駆け抜ける。若くして未亡人となった母はかたや夫の幻影に誘われ冥界に足を踏み入れる。あつめた枯れ葉を燃やし、箒をかついで煙草をくわえ…

>>続きを読む
紙飛行機を追いかける少年のシーンが映画的。他のシーンは、イロイロ背景あるんでしょうが、こういうのやってみるという大林宣彦の実験精神な気がしますね。
菩薩

菩薩の感想・評価

-
紙飛行機に導かれ死から遠ざけられた少年はこの後きっと母すらも失い天涯孤独の身となる。
映画的快楽というものがあるとすればそれは少年が紙飛行機を追いかけるショットに宿っている。
教授

教授の感想・評価

-

10数分のフィルムの中で映像で語られる情報でのみを読み取る。
主人公の回想。

戦争で死んだ父の墓。
少年時代の主人公が遊ぶ飛行機の模型と、血まみれの墓。
そこに悶える母。

母は女だった。
死んだ…

>>続きを読む
ホラー。この時点で「死んだけど、死んでよかった」みたいな謎の幸福感が演出されているのには恐れ入る。
t

tの感想・評価

3.7
血に染まる墓石、紙飛行機を追いかけて並木道を駆けて行く少年などのイメージから、正体不明の哀愁に襲われる。短いながら心動かされるサイレント秀作。

あなたにおすすめの記事