雨丘もびり

振り子の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

振り子(2014年製作の映画)
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ご存知でした?鉄拳の泣けるパラパラ漫画が映画化...してたそうです。
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私は私の感想文が大好きで、絶賛もワルグチも最高と思ってるけど、悪口はマジ敵わないと心底思うのが柳下毅一郎さんの皆殺し映画通信👇。張り合うだけおこがましいw。
https://www7.targma.jp/yanashita/
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新年度早々に会社で激ナエした帰り、ダウナー任せで「冥府魔道」の巻を買いまして、この映画もその本で知りました。
ちょっと私の手には大きく重い本だけど...腕よりアゴ抜けそうな珍作迷作を白日の下にさらすバッサリレビューの数々に愕然。
読んでて何故か、唇および口周りの皮膚をギューッと吸い込んでしまったわよ。JR某線でカービィ顔のOLを見かけたらそれ私ですこんばんは。
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邦画ってスゴイよ!すごい産業だよ!!!
こんな不良品が大金かけてどっさり量産されて人知れず消えてってたなんて知らなかったもん私。
この映画だって、出演は名の知れた役者さんたち(約1名別の意味で)なのにさ...そんな渦中で産まれる名作傑作の奇跡っぷりたるや。しかも、柳下さんの文を全面的に信用するなら、どの映画も暴力的にハッピーエンドにどんでん返さずにいられない執念はもはや幸福への狂信妄信(おっと💦)。狂気の沙汰に怖気立ちました。皆そんなにすべてを犠牲にした薄っぺらい幸せに辿り着きたいの?あたしそんなワルプルギスの国に生きてたの!?
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でもこの映画に私が惹かれるのは、もしかしたら『ダンサーインザダーク』的な、親の不幸なんざ知ったこっちゃないよ子は子で自由に生きな的な超独善的ポジティヴメッセージに感じられるかもと思ったから。
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一周してすっごいハマる映画かも、私にとっては。