鉄拳のパラパラ漫画を実写映画化。
工場の倒産や妻の病気など、夫婦のさまざまな苦難を描く。
酒に溺れ浮気する旦那の心境や、旦那を支え続ける妻の思いなど、人物描写が甘く、あらすじのうわべだけを描いているように感じた。
辛さや苦悩が伝わらず、ただただ、ダメ男に見えて感情移入が出来なかった。
三丁目の夕日のような重厚な人間ドラマを描いていたなら泣いていただろう。
スコップでえぐるように深く掘るくらいの描写じゃないと感動は生まれない。
ホウキでサラサラっと撫でるだけじゃ伝わんない。
一番残念だったのは学生時代の配役。
中村獅童と小西真奈美の高校時代を、
石田卓也と清水富美加が演じてもね…
全然似てない‼
もう少し似ている人で近付けないと、
学生時代のシーンは誰?て、なる。
そして悲惨だな…と、少し可哀想に思えたのは、本編よりもエンドロールで流れた鉄拳のパラパラ漫画の方が感動したことだった。