ハレルヤ

陽だまりハウスでマラソンをのハレルヤのレビュー・感想・評価

3.9
若い時はマラソンでオリンピックの金メダリストだった老人パウル。体が弱った妻と一緒に過ごすため共に老人ホームに入る。そこで生きがいを見出す為に、ベルリンマラソンに出場するヒューマンドラマ。

ベースはまさにストレートな感動ドラマ。良い意味で大体予想通りの仕上がりでした。人生の終わりを迎えようとしている年齢で、改めてフルマラソンに挑む伝説のマラソンランナーだったパウル。

老人ホームの施設側との対立や体調を崩して弱っていく妻など、様々な試練が降りかかるも挑戦する姿勢を諦めない。そんな彼に賛同する施設に入所している人々。ゆったりとした作風ながらも確かに上がっていく熱量。

そしてクライマックスはベルリンマラソン本番。本当に開催されている中での撮影だったらしく、臨場感はバッチリ感じ取れます。

コメディ調かな?と思っていましたが、全体的には割とシリアスな雰囲気。誰もが無理だとパウルを貶すような態度だった前半。閉鎖的な施設の実態との対立を描いた場面もあり、社会派な側面があったのは本作の特徴だったと思います。

ラストの42.195kmを走り抜けてのゴールシーンは素直に感動が突き抜ける素晴らしさ。最後まで諦めない大切さを感じさせてくれる良作でした。
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