糸くず

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションの糸くずのレビュー・感想・評価

4.4
英雄である前に一人の人間であること、狂気の世界の中で「真っ当さ」を貫くこと。

多くの者が狂気の渦に飲み込まれていく中で、カットニスは最後まで自らのイノセンスを守り抜く。別の地区の市民との闘いを頑なに拒否するのもそうだし、最後の作戦の立案に参加したゲイルを拒否したのもそうだ。

キャピトルの人間が悪で、レジスタンスの人間が正義なのではない。誰もが肩書き云々の前に一人の人間であることを忘れてしまうことが罪深いことなのだ。

実に見事な完結篇でした。
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