藍住

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションの藍住のレビュー・感想・評価

4.0
原作を読んでから見返したいと思い立ってちまちま観ていたハンガーゲームを無事に完走することができて嬉しい。
概ね原作通りだが、原作の足りないところを上手く補う脚本が見事だった。
キャスティングは数年前ということで白人の俳優の比率が高くてそこはフィルターをかけて観たが、やはりジェニファー・ローレンスの力が大きかったと思う。
彼女の良さを最後まで最大限に発揮して駆け抜けたところは拍手を送りたい。
彼女がカットニスで本当に良かった。

初見の時気づかなかったのだが、このシリーズはカットニスが恐怖に震える妹をなだめるために子守唄を歌うところから始まり、平和を噛み締めながら自分の子供に子守唄を歌うところで終わる。
あまりにも完璧な円環の物語で泣き崩れてしまった。
カットニスとピータが幸せそうに暮らしていて、しかもそのシーンがとても穏やかで、優しくて、眩しかった。
平和は多くの犠牲(それは誰かの命であったり誰かの人生であったり)の上に成り立っている。
それを改めて噛み締めたシリーズ最終作であった。
これから先も心の片隅にずっと居る映画になると思う。
藍住

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