最初のうちは旧日本軍批判と分からなかったが、徐々にその姿勢が鮮明となっていく・・・・
旧日本軍の南京侵略と、その脅威からいくばくかでも南京市民の命を救おうと奔走したナチス党員ジョン:ラーベとその白人仲間(なんと英国人もありの小さな超党派的国際委員会)を描いた結構な大作。
旧日本軍の描かれ方は「野蛮・下卑・クズ」以外の何物でもなく、うがった見方をすれば「ナチスドイツ以上に旧日本軍は残虐な事をしていたんですよ」と言いたいがための映画のようにも思える。ドイツ他の制作だしね。
首切り競争とか多少の誇張が入ってはいるのだろうが、それでも同様の国際法違反残虐行為は少なからず行われていたと考えた方がいいかもしれない。(投稿後に調べてみましょう)
そういった日本人として穏やかならぬ心情にさせられたことは抜きにすれば、映画としての出来は悪くなく、セットの再現とかもかなり力が入っていたのは感じ取れた。
特撮による日本軍機襲来場面とかもね。
最初の方でシーメンスの企業ロゴをやたら映しこんでいたので、企業宣伝のいやらしさも感じなかったわけではないし、南京大虐殺の史実性は日本人として調べねばならない要素ではあるけど、総じて見応えはありましたよ。