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『ジョン・ラーベ 南京のシンドラー』に投稿された感想・評価

数年越しで観たかった作品。
「映画を通して中国や日中関係を見つめ直す」という主旨で日芸生たちが企画した今年の日芸映画祭《中国を知る》

前説の話だと日本では上映権が終了していたので、ドイツの配給会社に交渉して今回の上映まで漕ぎ着けたんだとか。公開当時日本ではどこの配給会社も手を挙げず、一部の団体が自主的に上映していただけのレアな作品というだけあって、今日はほぼ満席だった。

ストーリーは「南京のシンドラー」と呼ばれたシーメンス社の中国駐在員、ジョン・ラーべの実在した日記をもとに南京事件を再現。日本軍から南京市民を守るため奔走したジョン・ラーべとその仲間たちの姿が描かれている。

実際の記録映像も流れるけど、劇伴が多くて割とドラマ仕立てといった感じ。日本軍が行った蛮行の描写は今まで読んできた本の内容と変わらない。いや寧ろ抑え気味かも。同じ南京事件を描いた『南京!南京!』は全体的に悲哀が感じられたのに対して、この作品はタイトル通りジョン・ラーべの英雄伝といった印象が強い。

今日(12月13日)は奇しくも中国の国民記念日である南京大虐殺犠牲者国家追悼日。敢えてだとは思うけど、この日に上映を組んだユーロスペースの勇断に拍手👏
DVDにて。

日本では配給会社から上映拒否されたのでここ数年、有志が上映会を行っている。毎回盛況のようだ。事実、面白い。

ドイツ・ジーメンス社の南京支社長ジョン・ラーベは日本軍の南京進行の中、成り行きから市民の安全を守るため南京安全区国際委員会の委員長に選ばれてしまう。市民だけを守るつもりの安全区は敗走した中国兵をかくまってしまう。中国兵がいることがばれたら全員日本軍に処刑されてしまう。南京で虐殺が繰り広げられる中、ジョン・ラーベ達の決死の隠蔽が始まる。


面白いのは主人公達がリベラルな聖人ではない所。ジョン・ラーベ、共に委員会で協力する皮肉屋の医師ウィルソン(スティーブ・ブシェミ!)も東洋人に対して差別的だ。彼らが西洋人に比べ劣っているという態度を全く隠さない。しかし、虐殺を前に助けざるをえなくなる。

成り行き上、弱者の側に立った人達が命がけで彼らを守ろうとする物語。

そう!本作の構造はルワンダ虐殺を描いた傑作『ホテル・ルワンダ』と全く同じなのだ。どっちも実話なのだが、勇気溢れる人がなす正義よりもどこにでもいる普通の人が振り絞る正義の方が胸をうつのだ。


暴力の権化である悪役に知恵と勇気で勝利する所なんか泣いてしまうのだが、『ジョン・ラーベ』の場合は流石に脚色だろう。ジョン・ラーベと朝香宮鳩彦王は会ったことないって書いてあるし。『ホテル・ルワンダ』の場合、絶対脚色だろと思ったクライマックスが事実でびびるんですが。

ドイツ映画賞、バイエルン映画賞をとったのも納得で、戦争もので常に悪役にされるドイツ人が英雄になる本作は誇らしいのだろう。序盤でぐっとくるのが日本軍の爆撃を避けるため巨大なナチの旗の下に中国人を隠す所。ユダヤ人虐殺のシンボルであるナチの旗が中国人を守る皮肉!

本作で素晴らしいのは同情の余地が全くない悪役朝香宮鳩彦王を演じた香川照之!昭和天皇の叔父で南京事件に深く関わった男を演じること。『日本のいちばん長い日』で本木雅弘が昭和天皇を演じるリスクとは比べ物にならない!よくオファーを受けたと思う。

ただ、本作は30年前に製作されていたら上映禁止にはならなかったと思う。日本軍の捕虜虐待を描いた『戦場のメリークリスマス』が大ヒットした時代だもん。時代は変わったと真剣に思う。しかし、配給会社が断った本作を市民団体が上映会してるのは一縷の望みだ。

DVDも出てるので上映会に行けない人は買ってでも観るべし。映画マニアにはスティーブ・ブシェミがスティーブ・ブシェミ史上最もかっこいい役をしてるので必見でもあります。
とん

とんの感想・評価

-
南京虐殺は日中共同研究で結論がすでに出てる
虐殺の事実は疑いようもなく、犠牲者数は混乱もあり数万から十数万だろうと見積もられている
中国の三十万は軍の混乱や間接的な犠牲者も入れているだろう
まあ、そもそも日本がそこまで侵略しなければ発生しない犠牲だったけどね
というか数は大事か?
虐殺があった事実はとっくの昔に日本も含めて結論づいてるんだから
この日記も研究対象の一つだったでしょう
近代史で日本の蛮行を一ミリもやらない義務教育
片やドイツは完全にナチスを教え込み、蛮行を若い世代に伝えている
大本営の隠蔽は今の日本にもあるんだな
全体主義日本がこれを上映しないのもある意味国民による検閲、ひいては正しい世界史を教えない国による間接的な検閲だろう
フィリピンで終戦を知りつつ敢えて投降せず、敵意のない地元の民間人を30人殺し、120人ぐらい怪我させた小野田少尉がいたね
現地人を土民と見下し、平気で殺害する風潮は軍部に当たり前にあったんだろうな
帰国後のインタビューでも差別用語を使って誇らしげに語ってたけど

もう一度いうが虐殺は日本含めた正式な共同調査で犠牲者数に幅はあるものの蛮行自体はあると結論づけている
犠牲者数がどうとかいう論点ずらしの歴史修正主義者は人として終わってる
この作品はそういう人間には何も響かないだろうな
残念

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