くろねこヤマ子

スラッカーのくろねこヤマ子のレビュー・感想・評価

スラッカー(1991年製作の映画)
4.2
リンクレイター監督といえば
イーサン・ホーク麗しい
ビフォア3部作。

そんな彼の
若かりし頃の自主制作映画。
出世作らしいですが、
うん、とっても面白いです。
観れた事が幸せです。

スラッカーとスラッカーが交差し、
話もスリ替わっていくドライブ感。
テンポの良さ。
それを支えるカメラワーク。

総勢40人近くの(目算です)
何やってんだか分からない、
愛すべき変人たち。(褒めてます)

ウンチクを熱く語るもの、
ただ通り過ぎるもの、
そこにいるもの、面倒くさい人。

とにかくとにかく人を変えながら
前へと進むこの物語に、
「怠け者」で「無関心」な
スラッカーは存在しないその意味とは。
(義務は果たしてなさそうだけど)

言葉と徒歩で時に車で前へ進み、
空間と世界が広がっていく。
まるで街の地図が書けそうになる。

この不思議な感覚に
何か突き動かされる衝動を
感じてしまう。

こういうの、悪くないな。
何も持たない人の
クリエイティブな力にshock hearts.

あ。即興性を感じますが
監督が演技素人の人たちと
綿密に作り上げた作品だそうです。