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スラッカー
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目次

スラッカーの作品紹介

スラッカーのあらすじ

テキサス州オースティンを舞台に、見た夢の話を延々と語ったり、母親を轢いてしまったり、月面着陸の陰謀論を論じたり、いまだケネディ暗殺の謎を研究したり、とにかくさまざまなスラッカー(怠けもの)たちがリレーのように登場する。さびれたアメリカの街並みを背景に、次々とスラッカーが登場しては消えていく。

スラッカーの監督

スラッカーの出演者

原題
Slacker
公式サイト
http://www.slacker-jp.com/
製作年
1991年
製作国
アメリカ
上映時間
97分

『スラッカー』に投稿された感想・評価

Kota

Kotaの感想・評価

4.6
大好きなリチャードリンクレイターの初期作。彼の才能にはいつも驚かされる。90年代テキサスの錆びれたオースティンを舞台に繰り広げられる会話だけのリレー。この映画の凄いところは「主人公がいない」ところ。いや、もしくは全員が主人公なのかな。映画には主人公がいてその目線で物語が進むのが常識。しかしこの映画はほんの5分も経たないうちに、たまたますれ違った人やカフェで隣の席にいたグループなどのいわゆる“モブ”だった人に視点が写る。そしてそれぞれの“スラッカー”達はくだらない自論や、悩みや、愚痴を永遠と話し続けてオースティンの1日は終わる。

町を歩きながらの人々の会話だけでこんなにも面白い映画(ビフォアシリーズも然り)が撮れる監督を彼以外に知らない。他でもなく冒頭のバスに乗っている青年はリンクレイター監督自身である。“6歳の僕が大人になるまで”で子供時代を、“エブリバディウォンツサム”で学生時代を。リンクレイターはいつも“時間“というものの大切さに気づかせてくれるが、この映画は特に1日という時間に焦点が当たっている。この世界の何十億人の人(映画ではモブの一人のような人)は今まさにそれぞれの1日があり、それぞれの人生を過ごしている。そんな当たり前のことを映画を通じて感じさせてくれる彼は本当に天才だね。この映画に影響を受けて、ケヴィンスミスの“クラークス”が撮られた話がとても納得できる(これまた大好きな映画)。

どうしよもないけど、愛おしい世界。画面に映り切らない人生の数。またベストムービーが1つ増えた。
MASAYA

MASAYAの感想・評価

3.2
9月17日に青春映画学園祭前夜祭にて渋谷のTOEIで上映していたのですが、あいにく部活の試合で観に行くことができませんでした。

もう観ることは叶わないかと諦めていたのですが、なんと武蔵野館のリニューアルと青春3部作一気見という特別企画を記念して、シネマカリテが本作を上映してくれるというではありませんか!!

お陰さまで11月の1ヶ月の間にリンクレイカー監督作品を4作も劇場で鑑賞することができました。
新宿武蔵野館、シネマカリテ、ありがとうございます。


ここからレビューに入らせてもらいます。
本作はあの「ビフォア3部作」で有名なリンクレイカー監督のデビュー作になります。

こんな映画は観たことない!
それが正直なファースト・インプレッションですかね。
全員が主人公、若しくは主人公不在という、スラッカーからスラッカーへ「いろは」をなぞるように数珠繋ぎのようなバトン渡しを繰り広げます。その受け渡しの見事さといったらもう華麗すぎて脱帽です。テンポも良いですし、気づいたら次へ移っています。

スラッカーとは“怠け者”という意味のようですが、たしかに勤勉な人は登場しないかもしれません。けれども何か必死に生きているであろうことは一人一人から伝わってくるんですよね。

リンクレイカー監督のセンスは光りっぷりが半端じゃないですし、この作品の尖り様を目の当たりにしたら90年代インディペンント映画の歴史的な一本という意味が非常によく分かります。

でも、残念ながら一つ一つのエピソードに起伏があるかといったらそうではありません。ぶっちゃけマドンナの子宮細胞がピークでした。
『6ボク』のようにこの心地よい移り変わりを味わう作品なのかもしれませんが、どちらかというと自分は『バッドチューニング』や公開中の『エブリバディ・ウォンツ・サム』のようなはっちゃけ感があって分かりやすい作品の方が好きです。

個人的にはそのような理由で余りハマりませんでしたが、この斬新な作風を一度味わってみるのはいいかもしれません。


2016.11.21
リンクレイター監督といえば
イーサン・ホーク麗しい
ビフォア3部作。

そんな彼の
若かりし頃の自主制作映画。
出世作らしいですが、
うん、とっても面白いです。
観れた事が幸せです。

スラッカーとスラッカーが交差し、
話もスリ替わっていくドライブ感。
テンポの良さ。
それを支えるカメラワーク。

総勢40人近くの(目算です)
何やってんだか分からない、
愛すべき変人たち。(褒めてます)

ウンチクを熱く語るもの、
ただ通り過ぎるもの、
そこにいるもの、面倒くさい人。

とにかくとにかく人を変えながら
前へと進むこの物語に、
「怠け者」で「無関心」な
スラッカーは存在しないその意味とは。
(義務は果たしてなさそうだけど)

言葉と徒歩で時に車で前へ進み、
空間と世界が広がっていく。
まるで街の地図が書けそうになる。

この不思議な感覚に
何か突き動かされる衝動を
感じてしまう。

こういうの、悪くないな。
何も持たない人の
クリエイティブな力にshock hearts.

あ。即興性を感じますが
監督が演技素人の人たちと
綿密に作り上げた作品だそうです。

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