たいてぃー

恋人たちのたいてぃーのレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
4.2
橋口監督の渾身の一作。オリジナル脚本、ワークショップでの俳優の募集、ゲイに関する描写など相当、力が入っている。
ツヨシ役は、一人芝居が多い難しい役どころ。たどたどしさはあったが、返ってそれが新鮮に感じられた。区役所での職員とのやり取り(山中崇が名演)や携帯電話を見て、この人たちは今でも友達なのか?と叫ぶシーンが印象に残る。
主婦役の女優は、演技が相当うまい。姑役の木野花とのやり取りがユニーク。体を張った演技が、印象的。
弁護士役は橋口監督自身の投影とも思われる。ツヨシと対面した時の僕が傷ついちゃうって発言は驚きと共に相当呆れた。うまく演じているってことか?
あと、ラストシーンの青空もいいが、エンドロール後の日差しとチューリップもいい。帰らずに最後まで見てネ。