喜連川風連

恋人たちの喜連川風連のレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
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時代の写し鏡のような映画。繰り返される湿っぽい地獄。保健課のシーンや弁護士とのトラブルのシーンは全て実話らしい。

7年ごとに新作を上梓する橋口監督の時代の記録。

橋口さん自身、現実にとことん絶望し、諦めながら、どこか人間を信じている気がする。(実際、ぐるりのことの信頼していたスタッフに裏切られたらしい)

「映画」だから最後はあのような形で終わるものの、それすら蛇足に見えるほど、ドキュメントのような「感情」と「人間」がそこに存在している。
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