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恋人たちのtakeachanceのレビュー・感想・評価

恋人たち(2015年製作の映画)
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「ぐるりのこと」以来、7年ぶりの新作「恋人たち」。

アツシは殺された妻の位牌に向かって一人語り。
瞳子はシャブでキマっている藤田に向かって一人語り。
四ノ宮は、既に切れてしまった電話の相手に対して一人語り。

3人はそれぞれの「恋人」に語りかけるわけだけど
誰も話を聞ける状態ではない、もしくは聞いていない状況にある。
これが切なくて居たたまれない。

妊娠中の奥さんが周りに当たり散らす場面で、
業者に「日本語分かります?」と皮肉で問い詰める。
これこそ相互理解の難しさを象徴する言葉かもしれないなと思った。

事態は何も解決していないんだけど、
「恋人」が聞いていなくても、
その思いの丈を正直に吐くことで一歩踏み出すことにつながる。
そこに一筋の希望はある。

義姉にも救いがあればいいのだけど。
通っている料理教室がそのきっかけになればいいな。

「ブラッキー」って一体何のことなのかわからなかったけど
「部落」のことか。
結婚相手が被差別部落出身だということを隠していた、
ということであの女性は離婚しようとしていたのか。
あと「シャワカン」は「シャワー浣腸」の略か。
専門用語はわからん。

そういえば、弁護士を突き飛ばしたのは一体誰だったんだろう。
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