本日の一本。
ハリウッドに「ゴッドファーザー」あれば、日本に本作仁義なき戦いありである。テーマソングだけは聴いたことあるなんてのは向こうも同じだが、それも納得の使い勝手。取り敢えず流しときゃ映画として成立してしまうのが恐ろしいところ。
何故そこまでサウンドを流したがるのか考えてみると、本作はゴッドファーザーの3時間に比べて半分の95分ほどしかない。それでいて同ジャンルの反社組織の映画をしっかりとスタートからゴールまで描ききらなければならない。だから、「アイツ消すか」からのピストルバンバン!チャララ〰と流して字幕を差し込めば話が進む。まるでネットミームを差し込んで強引に話を進めるユーチューブの如くだ。
これはなにも悪いことではなく寧ろテンポ良く進むので最初から最後まで飽きが来るまでに派手にヤクザが散りまくる。組長以外の陰湿さはまるでなく何処までもドライ。喉越しが堪らない。ニッポンの暑い日に飲むものはこれでいいのだ。
こんなレトロな映画もネトフリでお気軽に楽しめる。小気味よい広島弁を堪能しよう。