言わずと知れた、世界一有名な極道映画。
仁義に生きる主人公と私利私欲の為に外道にすら窶しかねないヤクザ達の混沌とした抗争が描かれている。ゴッドファーザーなどの海外ギャングものと違い、登場人物達が義理や仲間などお構い無しなのが生々しい。
金と暴力と犯罪、血と硝煙にまみれた終戦直後の昭和の荒廃した世界観も見事。欧米ギャング映画とはまた違ったアウトローさが醸されていて、観たことのない人は一見の価値があると思う。
本作は様々な勢力に属する人物が登場し、彼らの思惑が交錯する群像劇である。故に人物相関や起こっている出来事の動きがやや分かりにくい場面があり、物語や登場人物の動向を理解し把握している人と共に鑑賞するほうがより分かりやすく楽しめるであろう。
