「おやっさん。弾あまだ残っとるがよぅ」
主人公 広能が戦後直後の混乱・欲望渦巻く闇市で仁義を通そうとするが、各人の思惑の中でことごとく跳ね返されていく。
まさに仁義なき戦い。
誰のために戦っているのかわからなくなる。
その圧倒的リアリズム。恐るべし。
そして渡瀬恒彦、菅原文太のカッコよさよ。
ロストテクノロジーならぬ、ロストパーソン。
時代柄もあり
二度とこんな映画、作れないだろう。
芸能界とヤクザが密接に関わっていた時代ということもあり、役者自身〜組の〇〇親分をイメージして演じたのだそうだ。
とにかくたくさんの人が死ぬ。
死に際のテーマ。
義理と仁義。
虚無と暴力とカタルシスが入り混じる名作。
腹切って、オレンジ色の液体を出すシーンが頭にこびりつく。
叫び転がり、キレキレの編集が炸裂する。