エッティー

独裁者と小さな孫のエッティーのネタバレレビュー・内容・結末

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

イラン出身で、亡命中のモフセン・マフマルバフ監督だからこその作品。

平和とは何か。今まで以上に考えさせられました。
自分が苦しめてきた民衆の怒りや苦しみを、逃亡生活の中で体感した独裁者。
その独裁者の後悔や、様々な人の感情を通して『誰でも、独裁者になりえる』という事を痛感させられた作品。
平和を求めるなら、憎しみ合っていたらダメ。
架空の国に設定することで、宗教など国の壁を超え、日本、そして全世界に向けた『憎しみの連鎖を止めたい』というマフマルバフ監督の想いが詰まった作品だと感じました。

各地でテロが起きている今だからこそ、沢山の人に届いて欲しいと思った作品。