全編字幕なしセリフなしBGMなし、出演者も本物の聾唖者の方達で手話のみで進んでいくとんでもない作品。
だけど表情や身体や視線など全部をつかって表現するのでなにが起こってるのかちゃんとわかる。いつも以上に凝視するぶん暴力シーンの体感がエグい。
作品自体もとんでもないのだけど、このヒロインの子がオーディションでも脚本上でも、裸になったり激しい絡みがあることを知らされてなかったらしく最初断ったらしいんだけど、監督とその奥さんに必要なことだからと説得され納得して挑んだとのエピソードを読んだんだけど、詐欺じゃんて思ったし(特に奥さんも据えて女性がいることで安心させてるあたり)業界の闇を感じた。
なので作品には罪はないけど気持ちがどうしてもマイナスにいってしまったり監督への嫌悪感がハンパなくなってしまったのですが。
聾唖者だとしても耳が聞こえる俳優さん達と変わりはないんだと思ってもらえたらうれしいと勇気を出して挑んだ彼女の気持ちが業界に届くことを祈ります…。