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ザ・トライブのかのレビュー・感想・評価

ザ・トライブ(2014年製作の映画)
4.1
声による一切のやり取りを排除することで若者の暴力性や不安定さを残酷にうつしだす傑作。
聾学校が舞台ではあるけど障害はほとんど関係なく、耳が聞こえる人間にも通じるような普遍性のあるお話。(現実的かどうかは置いといて)

言い方は悪いけど映画に出てくる障害者=完璧な善人って印象が私の中で凝り固まってたから、この作品における登場人物達の描かれ方はかなりショッキングだった。

台詞がないだけに細かいやり取りはほとんど分からないし想像で補わないといけない部分は多いものの、バイオレンスと性に彩られたストーリーは思いのほかストンと入ってきて全然飽きない。
何故かR15版を見てしまったせいで肝心の場面がモザイク天国になってたのは正直失敗したと思った。
見れる機会があれば無修正で見返したいなあ。
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