むるそー

チャップリンの放浪者のむるそーのレビュー・感想・評価

チャップリンの放浪者(1916年製作の映画)
3.5
ヴァイオリン弾きのチャップリンが、ジプシーに誘拐されて酷い境遇に置かれていた女性を救い出す。徐々に恋愛感情を抱くチャップリンだが、彼女は森で出会った画家に一目惚れ。彼女をモデルに描いた絵を見た母親が娘を迎えに来て、チャップリンと彼女の関係は終わったと思いきや、彼女は車を引き返しチャップリンと共に暮らす道を選ぶ。

チャップリンもサイレント喜劇も初めて観たが想像以上におもしろい。ひたすらに動きで笑わしてくる感じが初期ディズニーやトムジェリぽい。弁士の方が「チャップリンの活弁は嫌い。映像だけで完成されていて声を当てても野暮になってしまうから」と仰っていたが、変に納得してしまった。もちろん本作をここまで楽しめたのは弁士の方がいたおかげだが、この種のサイレント喜劇(スラップスティック・コメディというジャンルらしい)の本質はそこではないんだろうな
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