お祖父さんの昔話に語られる、空を埋め尽くす渡り鳥のイメージとそれを捕らえるカスミ網の謎を追いかけたドキュメンタリー。
ひとつ事実が判明すると、またひとつ謎が生まれてどんどん奥へ奥へと踏み込んでいく、よくできたミステリーのような流れです。
監督自身が経験したことのない時代のことを理解したいという真摯な姿勢を持って、食べることや自然との関わりという今も本質的には繋がっているテーマに引き寄せられていくのが、見ているだけでも一緒になってドキドキしてくるような映画でした。
ヒューマンドキュメンタリー映画祭•阿倍野にて。
評判を聞いていながら、昨年の公開時に見逃していたので見られてありがたかったです。