燕鷲

特捜部Q 檻の中の女の燕鷲のレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
3.5
シリーズの1作目としては充分な及第点。

オーソドックスな語り口が良い。主要なキャラクターの造形には気が配られており、映画としての娯楽性もキッチリ兼ね備えている。
原作は未読だが、ある程度は過不足なく映像化できていると言えるのではないだろうか(結末に至る過程がやや早足だったという点を除いて)。
スウェーデンの『ミレニアム』シリーズほどごった煮状態になっていないところも高ポイント。あっちはあっちで面白いんだけどね。

絵に描いたような昔気質&無愛想でなかなか“デレ”てくれないカールと、有能な部下で人間味(と、濃すぎるコーヒーを淹れることに定評)のあるアサド。
対照的な二人の姿は、まさに刑事ドラマの王道。
ストッパー的存在を次々と退場させ、主人公一人の独擅場と化してしまったテレ朝の某ドラマにウンザリしていたせいか、このベッタベタな設定は逆に新鮮であった。
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