鰯

特捜部Q 檻の中の女の鰯のレビュー・感想・評価

特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)
3.6
コーヒー

捜査過程での判断ミスにより、部下を死なせてしまったカールは、過去の事件に関する書類整理を行う部署へと異動させられる。同じく異動してきたアサドとカールは、過去の女性議員ミレーデの失踪事件に不可解な点を見つける。

骨太な物語。笑顔の似合わない主人公。ベタな見せ場を作らない演出。一人でじっくり観るには最高でしたね
2人の捜査とミレーデの状況が交互に展開し、重く暗い空気の中でも退屈せずに観ることができました。返り血や監禁、痛みを感じさせる描写は一切手を抜かず、台詞で多くを語り過ぎず、見せてくれるのが良かったです。

カールとアサドの2人が合わないながらも徐々に距離を詰めていく過程は分かっていても最高でしたね。コーヒーのくだりで彼らが本音で話し合うようになっていくのがわかる
事件の真相については意外とサラッとしており、糸口がつかめないじりじり感に焦点を当てるところも個人的には良かった。焦れったいけどいいんです

連続で観るには体力が必要だけれど、次も楽しみなシリーズです
鰯