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ビューティー・インサイドのpippoのネタバレレビュー・内容・結末

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

設定が面白くて、テーマもよく伝わってきたんだけど、ストーリーの展開に合わせて、ウジンの美醜が上手にコントロールされているのが透けて見えて残念だった。
物語の展開にリアリティを持たせるためには、作り手は美醜老若男女、くじ引きで決めるべきだったと真剣に思う。
だって、翌朝どんな顔、性別、年齢になっているのか分からないんだから、前の日に決めていたことができなくなることは日常茶飯事のはずで、昨日は惚れ惚れするような美男子で、いつまでも眺めていたいと思ったのに翌日はブサイクで、気持ち悪いとか、喧嘩した翌日謝りたかったのに相手が子供になっていて素直に頭を下げられないとか、明日手が届かない高い場所にある物を取ってもらおうと思っていたら自分よりも背の低い女の子になっていたり、部屋の模様替えを夜中に始めて終わらず、重い戸棚を動かそうと思っていたらおばあちゃんになっていて、看病してやる羽目に陥ったり、でもその反面、めちゃくちゃスムーズに行く日もあって、それ、全て、実は作り手がホントにくじ引きで、相手の容姿性別年齢を決めて進めて行くからストーリーも思うように進まない! ってした方がリアリティがあっただろうなと思う。
そういう色々なハプニングが起きる日々の中で、相手のことが大好きになったり、大嫌いになったり、毎日容姿が変わるという奇病にほとほと嫌気がさし、でもそんな気持ちを乗り越えて初めてお互いの優しさや思いに気づき、そして相手を思いやり、自分を受け入れる大きな愛に気づくものなのじゃないかな? と思った。
でも本作は、要所要所のキメ所では、イケメンだったり、まーまーイケメンだったりするので。ストーリー優先か!ってなった。
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