2020

ビューティー・インサイドの2020のネタバレレビュー・内容・結末

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

設定がかなり荒唐無稽だけどまぁ、システムとしては面白かった。

最後のプロポーズのシーン、合成だと思うけどああいうオンパレードの画が撮りたかったんだろうなぁという意識は伝わってきた。

全体的にCMぽいというか全体的にかっちりした映像が多い印象で映像としては綺麗な撮り方してるなぁとは思った。

ただ、やっぱりツッコミどころは沢山あって、外国人になると言葉がわからなくなるみたいなのはどういう事なのか謎。
細胞がどうこうなる病気的な現象ではないんだろうな。まぁそういう所を突いていくと野暮なんだろうけども。

所々、いいシーンでイケメンがくるのが、人間ルーレットとしては都合いいなと思った。
梨泰院のイケメンの後にハゲ散らかした人になるみたいな事をするんだったら、最後、チェコでの再会もクソジジイかクソババアとか、あくまであなたの中身を愛してますということが伝わるキャスティングじゃないと、とは思った。
絶妙にイケメンとブスの間だったのがズルい。笑
女性で再会して心理的ハードルを下げて家に招いたり、なんとなくシブめのおじさんで別れを告げにいったり、男側からここぞという時に会いにいくときは良い見た目で統一してるのは性格に一貫性があるといえばそうなんだけども。


あと、ラストのエンドロールがバツンと変わるのはシステムとしては面白かったけどあのシーンはどういうこと?
お母さんに釣り合う丁度いいおじいさんだったのは病が治った事を表してるのか、今の姿なら釣り合いもとれて妻を落とせると思ったお父さんの計算による姿なのか?
ビューティーインサイドって言うくせに見た目バリバリ気にする映画なんかい!と思って残念に思った。

もっとよくわからない事を書いておくと、イスがお父さんにお母さんが生きてたら何したい?って聞いて一緒に歳をとりたかった、私は老けるけどお母さんは写真のままで嫌というセリフ。
あれって、愛してる人と一緒に時間を過ごす事が大切と言うことはわかるけど、お互い同じ人間が同じように老けていく事を良しとする意味合いだと思うし、となると毎日別人になる人と別れたイスにとっては別れて良かったんだという風にとれる言葉だと思うんだけど。なのにあの結末。
それでも好きだからチェコに行ったって事なのかな。
よくわからん。
ぶっちゃけ、毎日姿が変わる事に苦しみつつも時々くるイケメンを楽しんでる部分もあったと思うんだよなぁ。
だってイケメンの方が出やすいガチャなんだもん。確率的には楽しいが勝つというか。

あと、これは正直、上野樹里を使ったり、日本語を使ってたり、日本をマーケットとして意識してる事は見え見えなのに、その上で日本人向けに作ってないですよって事というか、意地悪してんのか?とすら私のような性格のねじ曲がった人間は思ってしまったんだけど、家具職人と家具屋の恋愛ストーリーで、イスって名前やめて。笑
時々、字幕がイスって出てても椅子の方で意味が合うシーンもあって、その逆も然り。
イスに椅子を贈るとか。。。笑うとこ?
ジウとかソヨンとか何でもええやないか!と何度も思った。よりによってイスて!

この作品において人は中身が大切だって言いたいことはわかるけど、色々考えて、イスが美女だからやっぱうーんってなる。
丁寧な接客に純粋に惚れたと言いたいなら、申し訳ないけどイスのおねぇさん役の人とキャスティング入れ替えればと思う。
結局、人の見た目をアイコンとして使って見た目至上主義で作品撮っとるなぁというのが見えてくるし、言いたいことと相反してるというか。
まぁ、ブサイクな人をヒロインに選んでてもそれはそれで見た目を意識してるって事だからめちゃくちゃ難しいんだけども。

見た目や心を本当にテーマにしたいのなら小説とかラジオがむいてるのかなーと考えさせられた作品。
映画はビジネスだし、こんな事を言い出したら身も蓋もないんだけども。
なんかすいません。
私は見た目も中身も大切な強欲な人間です。


後で書く。
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