いつの間にか、主人公ではなく恋人の物語になっているのがいい。確かに、問題を抱えている人よりも、その周りの人のほうが思い悩むことは多いのかもしれない。
「とっかえひっかえを疑われる」なんかはすぐに思いつく障害だけれど、顔を思い出せないというのはなるほどという感じだ。そりゃあ毎日毎日新しい見た目を受け入れるのは、積み重なると相当なストレスになるだろうな。
不満があるとすれば、デートシーンや重要な場面は、若くて見た目のいい男性であることがほとんどなところ。特に、最後のキス以外、女性でのデートは一回もない。彼女は異性愛者なのだから当然かもしれないが、恣意的な何かを感じてしまう。
私は自分で思っていた100倍ぐらい、上野樹里が好きだったみたいです。