亜ルパチ

ビューティー・インサイドの亜ルパチのレビュー・感想・評価

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)
2.0
毎朝、目覚めるたびに外見が変わってしまう体質の青年ウジンと、そんな人を愛してしまった女性のラブストーリー

外見が変わってしまうというのは、日によって子供になったり老人になったりと年齢も様々だし、女性になったり外国人になったりと性別や国籍も関係なし

そんな青年ウジンの体質や普段の生活を、映像と自らの語りで説明していく開始5分くらいはすごくおもしろくって「あーこうやって1日が始まるんだな」「こういう問題はこうやってカバーしてるんだな」ってわくわくしたけど、正直そこがおもしろさのピークでした

外見ではなく内面が大切っていうテーマなのに、キスシーンとかベッドシーンとか大切な場面が全部イケメン姿になっててそれはダメでしょ・・・

どんなにいい人で趣味も合ってこのひと最高!って思っても次の日どんな外見になるかわからないんだから、どうしても生理的にツラいと思うことあるでしょう・・・朝起きたら隣にナンチャラ民族の長老みたいなじいさんが寝てる可能性だってあるんだぞ・・・彼のそういう部分をどうやって受け入れてあげるかっていうところが大切なのに、説明だけでそういうシーンが全然描かれてないから説得力ゼロ。そんなイケメンばっかじゃなくてハゲデブのおっさんと手繋いで歩いたりしろよ・・・

個人的には外国人になってしまうという設定も不要だったかと。ウジンの外見が子供になってしまった時は大人の口調のまましゃべってたし(少しはコナン君の演技力を見習え)女になってしまった時も自分のことを「僕」って言ってたくせに外国人になった時はその国の母国語になるとかどんな謎設定だよ・・・そこは外国人にも韓国語しゃべらせないとおかしいし、一緒に生活してくのも不可能な気がする。そういうところも映画ではほとんど韓国人に変身するのであまり問題視されてないし、とにかくご都合主義感が半端なくて気になってしまった

ヒロインがウジンに惹かれる理由も最低限しか描かれていないから感情移入もしづらいんですよね。だからいろんな苦悩やデメリットがあるけど、それでも、どうしてもこの人じゃなきゃダメっていう理由があんまり伝わってこなかった。あのイスの使い方だってもっとやりようはあっただろうに・・・

設定も惹かれるし、123人で一役を演じてるってのもおもしろいし、大まかなストーリーも悪くないのに本当もったいないわぁ・・・と言っても映画は大ヒットしたみたいなのでわたしに合わなかっただけなんだろうけど。悪口ばっかでごめんなさい。

チラっとベッドシーンがあった日のウジンがめっちゃイケメンで惚れそうになったので彼の笑顔に2点差し上げます(´・ω・`)
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