セッセエリボー

ナタリー・グランジェ(女の館)のセッセエリボーのレビュー・感想・評価

4.3
息の詰まるような閉塞感、ときどきトトロみたいな広漠とした電線の風景。人物が去ったあとも空間にとどまり続けるカメラ。奥へと続く白黒タイルの室内、人がいたりいなかったり。黙々と皿洗い。すがすがしいくらい綺麗に掃除される、こぼしすぎな食べカス。長回しの良さとモンタージュの良さの中間ぐらいを良い感じに突いている。そもそも理解とかはあまり受け付けてない作家なので80分とは思えないほど疲れるけど、他では味わえない緊張感と気怠さのブレンドをじっくり浴びれる。割と終盤までどれがナタリーグランジェかわからなかった。
セールスマンのトーク下手すぎて気持ち悪かったな〜。場所をとらないらしい008型の洗濯機ちょっとほしい。色は白でいい。