外界から隔絶された家。外では暴力事件、中でも同じ。どちらも若年層によるもの。誰もいない部屋。ピアノの旋律。無表情のジャンヌ・モローとルチア・ボゼー。2人の前でどこまでも間抜けなセールスマンを演じるジ…
>>続きを読む『愛人/ラマン』の原作者程度の知識しかないマルグリット・デュラスさん、映画監督もやってたんですね。
(アテネ・フランセ文化センターで7/25〜特集上映のようです)
という事で、ネットで探して見てみま…
この作品についてとっくに言及していた気がしたけど実は全然だったから、唐突にかつ記憶頼りにではあるけど記してみたい。
この作品までは体裁としてドラマ的な構成を取っていたデュラスではあるけど、静けさに…
恐らくプリントの状態はあまり芳しくなかろうと想像していてまさにその通りだったので苦笑するしかなかったが(字幕も半ば薄く飛んでいていてえらく読みにくい…)、にも関わらずデュラスは何と魔術的な時空間を現…
>>続きを読む冒頭の画と音の不整合に嵌まったら最後、館のとりこに。モローとボゼーが何気なくカウチに並列した威圧感だけでドパルデューを持ちだすまでもなく圧倒する女たちの非現実感と館の確固たる重力ある存在感のはざまに…
>>続きを読むジャンヌ・モローの吸う煙草の灰がじりじりと伸びていく様は、ジェラール・ドパルデューがどれ程の時間をその場所で過ごしたのかを気づかせてくれる、時計のようなものだった。
ナタリーと名付けられた少女が乳母…