ももさく

タイム・チェイサーのももさくのレビュー・感想・評価

タイム・チェイサー(2013年製作の映画)
2.8
父親とチェスをしていた息子、時間切れだと言われ、母親含めて3人で空港へ向かう。そして父親が仕事で旅立つ。

夫からの連絡がない事を心配した妻は電話をし留守電にメッセージを残す。

帰ってくる日、空港に迎えに行ったが1時間待っても夫は来なかった。宿泊ホテルに連絡すると不在だが荷物はあると…。

マリカの父も協力し夫の行方を探すが見つからず時は経つ。


ガブリエル・ホワイト(ルーファス・シーウェル)2000年に失踪したマリカの夫でエロルの父親。

マリカ・ホワイト(ジリアン・アンダーソン)ガブリエルの妻でガブリエルを愛していて忘れられず苦しんでいる。鬱。画家。

エロル・ホワイト(ハーレイ・ジョエル・オスメント)ガブリエルとマリカの息子でサルの孫。科学博覧会で優勝する程科学の知識に長けている。

サル(ヴィクター・ガーバー)マリカの父親。教授。

グレイス→エロルの幼馴染で彼女。

他登場人物→カフェの男、学生達、家に来た2人の男女、救急医師、飲み物を運んできた女性秘書、医師、グレイスの両親?、老婦人他。




   「こんな物は、なかったはずだ」

ずーっと見たかった作品がAmazonプライムにあったので鑑賞。

思った通り私の好きなタイプの作品だった。なんて言うか、どうなるんだろ?ってワクワク感が強い。

お守り、何か言いたげな空港の別れ、アインシュタイン、12年間、SFを説明する祖父、54年間放置、1946年、LEGO、ワームホールの本、31回の自転、日本で起きた地震も印象的。

       「真実が知りたいの!」

    「信じられないだろ?だから黙ってた」

     「直せるまでリセットし続けるの?」

     「静かな場所で仕事がしたくて」

エロルが何かしら行動を起こすキッカケとなる事が何だか悲しみから逃げる為にも思えたが人間のやる気って、そう言う所から湧き出すのかもしれない。

人同士って、どんだけ話しあっても結局合わない事ってあるじゃないですか?その時にどちらかが歩み寄る(合わせる、折れる)事をしない限りなかなかうまくいかないと思う。こうしたい!が強い人達が集まると、みな自己中になってしまうんだなぁとも思えましたねー。

科学者だからこその家族か仕事かの選択を決められない、むしろ科学を選ぶ可能性があると、息子のエロルがその血から父親を見抜いていてした選択がなかなか出来ない選択だと思った。そこまでしなきゃダメだなんて父親としては失格だけどー。

SFと言って良いんだろうか?もはやラストの15分くらいか?以外はほぼ人間ドラマで話しが流れていく。だから、あの時どーだった的な展開がいつかくる!みたいなのを期待していた私は、もっとちょうだいよ!ってなりましたね。

え?どー言う事?みたいな突っ込む部分や意味不明な所は、ありますけどね、少しモヤっとしつつSF慣れしてる私ですらもサラサラ流して見た感じです。私は基本1人で見ちゃうんですけど誰かと一緒に見ると良い作品かもしれませんね、突っ込みつつ楽しめそう。

「どんなに辛くても今の人生が好き」ってグレイス言ってたけど、それ凄い事よ?私は言えないなぁ。変えられる事が出来るなら過去に戻って変えたい派ですー。

子役だった鈴木福君も芦田愛菜ちゃんも今の所問題も起こす事なく、とっても良い感じに成長してて大好きですが、「シックスセンス」でも知れるハーレイ君のイメージは随分変わりましたね。あのままスラリと育てば爽やかな青年になってそうだったのに、お髭も体毛もボーボー濃いしポッチャリ超えてるし!。それでも演技は、やっぱり上手でキスシーン、ラブシーンもある訳で…。顔だけ見るとやっぱりあの頃の面影もあって、見る側からしたら少し複雑で色々悪い事もしたようだし…。

お母さん役は「Xファイル」の方だし、お父さん役は「ホリデイ」や「レジェンドオブゾロ」にも出てて、おじいちゃん役の方は「タイタニック」「セルフレス」なんかにも出てて、何となく見た事ある人達〜って感じで楽しく鑑賞してました。

彼女役の方だけが調べてもよく分からなかったです。