ユカートマン

はじまりへの旅のユカートマンのレビュー・感想・評価

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.1
【強化版万引き家族】文明社会と資本主義を拒絶した父親が山奥で6人の心身ともに強靭な子どもを哲人にすべく学校に通わせず育てるも、お母さんが自殺しその葬儀を巡って10年ぶりに都市に降りてくる話。ややロードムービー風。
冒頭の神秘的なシーンがグロテスクで、リヴァーフェニックスが幼少期入ってたカルト宗教のようにすら見えたのだけど全然違う話だった。アナーキーな親父に育てられた子供達は逞しい肉体と数カ国語を操る常人ならざる知性を持っているんだけど、普通の人ができることが出来なくて葛藤するという、まぁ過ぎたるは及ばざるが如しといった感じの物語ではあるんだけど、クリスマス祝わずにチョムスキーの誕生日祝ったりめちゃくちゃ楽しそうだったしあんな家に生まれてみたかったと思う。ガンズも好きじゃなかったけどこの映画で最高な使われ方をしてて、あの曲だけ好きになった。ゴリ推ししてくれたネトフリの人工知能に感謝。
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