「これが最後のチャンスだから…」中沢沙織(新垣里沙)の夢は女優、そして映画に出演すること。幼い頃に父をなくし、病弱の母と妹を守ってきた彼女にとって、それは自身の夢とともに母への恩返しでもあった。しかし母の余命がいくばくもないと知った沙織は、ラ ストチャンスとしてあるオーディションに参加する。最新映画『リアル・アクトレス』。海外の映画賞を総なめにし、新進気鋭と称される監督・田澤啓一(赤塚真人)によるキャスティングを兼ねたワークショップだ。そこには、各プロダクションいち押しの新人俳優男女12名の他、映画プロデューサーの宮崎亮介(天宮良)やチーフ助監督の小川卓也(古川雄大)も参加し、一週間で配役を決めるというものだった。沙織のひたむきな演技に加え、事務所の代表・佐藤豊(渡辺裕之)の推しもあり、主役抜擢をささやかれ始めた頃、大手芸能事務所の若手女優・大垣美穂(中村有沙)が参加してくる。沙織とは対照的に、華やかでしたたかな美穂。主役を捕るためなら手段を選ばない美穂の執念と憎悪に、次第に沙織の心も染まっていく。黒く、フィルムに焼き付く程に…。
東京で女優を目指す吉岡絵梨子(28)は姉の訃報を聞き、地元の和歌山へと戻ってくる。 そこで絵梨子は、18歳で上京して以来疎遠だった姉が、葬儀で参列者の涙を誘う“泣き屋”の仕事をしていたこと…
>>続きを読む高校演劇部のヨシエ(洪潤梨)は、親友・アカリ(荒川実里)、部長のアキ(柳杏奈)と共に、姉・ケイコ (上埜すみれ)に誘われ、自主映画に出演する事になる。が、サディスティックな監督のナオミ(中…
>>続きを読む映画監督のテツオは40歳を目前にしながらも夢を諦めきれないパラサイトニート。映画祭での受賞経験が唯一の自慢。監督とは名ばかりで女優を自宅に連れ込む自堕落な毎日をおくっていた。しかしある日、…
>>続きを読むお披露目を終えたばかりの芸者「ぼたん」こと、ゆみ。不幸な生い立ちの孤児だが、明るく前向き。お座敷ではフラダンスを踊り、酔えば「圭子の夢は夜ひらく」を何故だか陽気に歌ってしまう。姐さんにはや…
>>続きを読む©2014「ブラック・フィルム」製作委員会