鹿江光

クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇の鹿江光のレビュー・感想・評価

1.0
《10点》:駄作の極み。
POVは悪しき王道になりつつある。ホラーとSFスリラーのジャンルでは特にそうだ。今回も実際に起きた超常事件をPOV方式で描くという、語り尽くされた古めかしいパターンだ。
ただでさえ駄作になりやすい組み合わせが、さらにひどくなっていた。そもそも「レンデルシャムの森事件」を題材にする意味が解らないし、映像の中で何が起きているのかも、どこに向かっているのかも解らない。画面を見つめながら、「なんで俺はこんなものを観ているのだろう」と思わざるを得ない。
それでもこういう作品が一定数作られるのは、何故だろうか。不思議である。まぁある程度、特にアメリカでは需要があるということか。
世界の歴史で見ると、独立してから日が浅いアメリカには「神話」というものがない。それに代わって出現したのが、ケネス・アーノルド事件やロズウェル事件を始めとする「UFO」を巡る出来事である。こういう作品を観る度に、やはりアメリカではUFOが神話的立ち位置になりつつあるのだなぁと、勝手に考えたりしている。
まぁこれ、イギリスの作品だけど。
鹿江光

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